初めてのアルバイトは高校に入学してすぐの新聞配達

私が初めてアルバイトをしたのは15歳のとき、高校に入学して間もない頃のことでした。

我が家はあまりお金がなく小遣いなどをもらったことがなかったのですが、年頃になり、なんとか友達と遊びにいきたいと始めたのです。高校がアルバイト絶対禁止だったため、見つかる心配のない朝刊配達の仕事を選びました。

正直、新聞を配るだけですから頭もいりませんし技術もいりません。

体力さえあれば良いのです。15歳の私にとってはほとんど「簡単な仕事」に思えました。

ただ、早起きすることだけは辛いと感じました。朝刊ですから夜明け前には配り終える必要があります。

午前3時半に新聞の束をとりに行き、4時には仕事を始めなければなりません。今までそんな時間に起きたことがないので、初日は起きられるかどうか心配で眠れないほどでした。が、緊張していたのか目覚ましが鳴るとパッと目が覚めました。

着替えて顔を洗い、朝食もとらずに家を出ます。自転車で10分ほどの事務所に新聞の束をもらいに行き、担当個所を配ってまわります。
部数は少なく、たしか200部ほどだったと思います。そのうちの半分が団地でした。

エレベーターのない階建てで、階段をのぼって配らなければなりません。5階までの階段を駆け上がっては下り、上がっては下りを何度も繰り返すのです。
「だからここは常に学生さんの担当なんだ」
と最初に説明されました。

朝刊配達は高校を出るまで3年間勤めました。寒い冬の朝や、大雨の日、雷が鳴る日、虫が集団発生した日などは辛かったです。一度だけ寝坊してものすごく怒られ、泣きそうになったこともありました。

それも今では良い経験です。朝刊配達のおかげで早起きが得意になり、足腰も丈夫になり、体力がつきました。バイトをしていて良かったと思うことが大人になった今でもよく思います。